2009年06月22日

6月21日の成果Ⅰ ライフル&検証編

今回は1~2ヶ月に一回不定期ではあるが、仲間内でAPSカップ形式の練習会を行っていて、そのときの結果を報告しようと思う。
練習会はライフル競技、ハンドガン競技の両方行われ、私はその両方に参加した。今回はライフル競技の結果を報告する。


また僭越であるが、今回ドラゴン氏の理論を検証した。そのことについてもこの場で報告する。

競技(検証)のために用意した銃はAPS SR-2 LRV、APS Type96カスタム、APS Type96ノーマルの三丁。SR-2 LRVのみバレル長が異なるが、いずれも同じ方式のホップを装備している。
APS SR-2 LRVは蔵前工房舎のシリンダー、エンドボスを使用してシリンダー内のメンテナンスが出来るようにしてある以外はほぼノーマル。他シア調整や体に合わせるための調整のみ。
APS Type96カスタムは某ショップカスタム。正確には「【元】ショップカスタム」と言うべきか。自分に合うように調整していくうちにショップでカスタムされた所が殆ど無くなってしまった代物。私の所有する銃の中では結構当たる方ではあるが、射手が悪いのか180点には遠く及ばない。
APS Type96ノーマルは部品取り用に購入して、箱に入れたまま保存しておいた物。シリンダーが開かないタイプなので、今回の検証のためにシリンダーを開くように加工した以外はノーマル。体に合わせるための調整は加工を伴わない範囲で行ってある。

三丁ともホップパッキンはスペアパーツとして所持していた新品に交換し、シリンダー、シリンダーヘッド、ピストン、ピストンカップ、スプリング、スプリングガイドなどシリンダー内の物はもちろん、バレル、チャンバースリーブ、セットピンなど、パッキンに油脂を付着させる可能性がある物全てについて無水アルコールを使用して丹念に脱脂を行った。また、BB弾に付着する油脂(手油等)にも気を遣ったのは言うまでもない。

氏の理論ではBB弾は蔵前工房舎競技用特選BB弾にて良い結果が出ている。私の検証でもホップの付いている銃において非常に良い結果をもたらしているので、今回の競技(検証)でも同弾を使用することにした。

では、練習会の報告に移る。
練習会はAPSカップ形式に沿って行った。ターゲットは公式の物または可能な限り公式のターゲットに近い物を用意した。
競技順は籤引きにてプレート競技から始めることになった。私自身、プレートはどちらかというと苦手な競技。特にジャマーはフライヤーの可能性を否定できない状況では何時失敗してもおかしくない。故に心理的にもジャマーは苦手である。また今回は三丁エントリーでプレートでは48回、ムーバーでは最大の66回、ブルズアイでも30回銃の上げ下げをしなければならないので、体力的にも心配である。

一回目 ○○○○○ ○○○
二回目 ○○○○○ ○○○
APS SR-2 LRV 60点
なんと、最初から満射である。撃った私自身驚きを隠せない。弾速が遅くなったの事もあり弾道の確認が出来る。まだこの時点では気付いていなかったが、この後ドラゴン氏の理論の凄さを身をもって体験することになった。

一回目 ○○○○○ ○○○
二回目 ○○○○○ ○○○
APS Type96カスタム 60点
これもまた満射である。周りからも「今日はどうしちゃったの?」と聞かれるぐらい好調である。必ずと言って良いほど一発二発はフライヤーの出ていた銃がまるで嘘のように素直な弾道を描く。まるでジャマーの穴に吸い込まれていくような感じで、スコープ越しに見ていても気持ちが良い。

一回目 ○○○○○ ○○○
二回目 ○○○○○ ○○○
APS Type96ノーマル 60点
正直出来過ぎである。撃った私自身が信じられない思いである。それにしてもノーマルのType96のポテンシャルがこれほど高いとは驚きである。

まだ、プレート競技が終わっただけだが、氏の理論の正しさを証明したかのような結果だ。氏が「プレート満射は常識」と書いたのも頷ける。


次の競技はムーバー。ムーバーはAPS競技の中で唯一動くターゲットを狙う競技で、私が最も好きな競技であるが、悲しいかな「好き」なのと「得意」なのは別物である。

前半 ○○○○○×××○○
後半 ×○○○○×○○○○
APS SR-2 LRV 30点
最初は調子よく当てられたが、やはり弾速が遅くなっている事が原因で見越しの読み間違いをして外した数が多い。こればかりは氏の理論がどうのと言うより腕の問題が大きい。

前半 ○○○○○○○○○○
後半 ×○○○×○○○×○
APS Type96カスタム 34点
普段撃っている銃である事と既にSR-2 LRVを撃って、見越しの感覚をつかんでいたこともあって前半は満射することが出来た。後半は少々疲れも出てきたのだろうか3つ外してしまったが、普段の自分から比べれば弾道の安定がもたらす安心感も手伝ってか、かなり良い点数を取れた。

前半 ×○○○○○○○○×
後半 ○×○×○×○○○○
APS Type96ノーマル 30点
形は同じでも使い込んで自分の体に馴染んだ銃とはやはり違う。構えてスコープ内にターゲットを捕捉するまでに時間が掛かり、結果としてサイティングの時間が少なくなり外す事が多かった。それでも弾道が安定している効果か、しっかりとサイティング出来たときには外す事はなかった。

三丁連続で練習一往復分まで含めると66回、ここまで合計114回の銃の上げ下げは正直体に堪える。まるで何かの拷問を受けているかのようだ。


最後はブルズアイ。先に言い訳をしてしまえば、このあたりからお腹の調子が悪くなり、明らかに集中力を欠く状態での競技となった。

6月21日の成果Ⅰ ライフル&検証編
APS SR-2 LRV 合計88-1x
一回目 45-0x
二回目 43-1x
一回目、何とか集中力を切らさないように努力したが、生理現象は押さえる術もなく1発5点を撃ってしまった。二回目、一回目で5点を撃ってしまって完全に集中力が切れたのか、着弾が纏まらない。結果90点を割ってしまった。最悪である。

6月21日の成果Ⅰ ライフル&検証編
APS Type96カスタム 合計89-3x
一回目 44-1x
二回目 45-2x
一回目、腹痛も限界近くなってきた。5点こそ撃たなかったが、着弾がバラバラ。二回目、腹痛にも波があるようで一時良くなったかに思えた。だが、やはり根本的な解決を図らないとだめなようだ。先ほどのSR-2に続きまた90点を割ってしまった。ドラゴン氏に顔向け出来ない。

6月21日の成果Ⅰ ライフル&検証編
APS Type96ノーマル 合計91-4x
一回目 48-3x
二回目 43-1x
競技を始める前に腹痛に対する根本的な解決を図るべく時間を貰った。その効果があったのか一回目はそこそこ良い結果であった。二回目、またお腹の調子が怪しくなってきた。何とか90点台に乗せたがまた5点を撃ってしまった。

ブルズアイの結果は生理現象とはいえ、あまりにも不甲斐ない結果だ。次の機会には体調を万全にして望みたいと思う。


総合結果
APS SR-2 LRV    178-1x
APS Type96カスタム 183-3x
APS Type96ノーマル 181-4x

私にとっては驚愕の結果である。今まで180点超の得点など夢のまた夢と思っていたが、結果はいとも簡単に180点超の得点を二丁同時に出すことが出来た。惜しむらくは私自身の体調管理が万全ではなかったために多くの失点をしてしまい、三丁同時に180点超の得点を出す機会を逸してしまったことだ。この事については、せっかく理論を公開してくださった氏に申し訳なく思う。

結論としては、今まで180点超の得点を出したことのない私が、体調不良であっても180点超の得点を出すことを可能にした氏の理論は間違いないと言って良いだろう。競技に「もし・・・だったら」は有り得ないので言っても仕方がないのだが、体調が万全であればと返す返すも残念でならない。

最後にこの素晴らしい理論を公開してくださったドラゴン氏に対し、感謝の意を表すとともに最大限の賛辞を送りたいと思う。




それにしても何も弄ってないノーマルのType96が、金と手間を掛けて育てたType96とほぼ同じ点数を出したことは、私としては心中複雑であるが・・・結果は結果、厳粛に受け止めたいと思う。

次回はハンドガンの結果を報告する予定である。




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Posted by Mr.Seven at 06:39│Comments(2)練習
この記事へのコメント
おおっ!!すごい結果ですね!!
3丁も使ってほぼ180点。

でもこれは『銃の性能』ではなく【Mr.Sevenさんの実力が発揮された】ものです。
銃の性能は使用者の能力を超える事は出来ません。
高価なカスタム銃でもブルズで0点出す人が使ったのでは意味が無いですから。
(逆に、使用者は銃の能力を限界まで引き出す義務もあると思います)
今回Mr.Sevenさんの実力発揮の一助になれた事は、私にとっても自身の方法が客観的に証明されたと受け取れ、非常に嬉しく思います。

現在私は「ムーバー対策」として幾つか実験中です。
ひとつは「ピストンエッジを削り取る」方法です。
耐水ペーパーでエッジを丸め、シリンダーとの摩擦を減らして初速を復元させています。
未だ確実と言えるほどの量を検証していませんが、恐らく問題ないと思います。
ただ、ノーマルが一つしか無いので『蔵前工房舎の青カップ(M)』を使って丸めています。
余裕があったら是非お試し下さい。
Posted by ドラゴンドラゴン at 2009年06月23日 00:57
ドラゴンさん、こんばんは。

ドラゴンさんの記事が有ってこそ出た点数ですので、ドラゴンさんのお陰です。

>ピストンエッジを削り取る

さすがドラゴンさん、恐れ入ります。

実は私もムーバーを撃つにはもう少し初速があった方が撃ちやすいなと思っておりまして、同様にピストンヘッドのサイドから先端のエッジにかけて滑らかに削ってよりスムーズにピストンが動くようにしようかと考えていた所です。

手持ちのピストンカップで一番滑らかに動くのが桑田商会のピストンカップMでして、これを滑らかに削ってみようかと思っています。

私の方も結果が出ましたらご報告しますね。
Posted by Mr.Seven at 2009年06月23日 21:42
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